コンテンツとコンテクスト。

webをさら〜っと流していたら、こんな内容を見つけて。
曰く、、、

  • 「AKBホニャララは、『コンテンツ』ではなく『コンテクスト』を楽しむものだ!」

ってな論旨。


ココで言う、コンテンツ、コンテクストとは、

  • 「コンテンツ=商品」
  • 「コンテクスト=文脈・物語」

ってなコト。


まぁ、確かにそぅだろぅ。

  • 歌が上手い、ダンスが上手い、超絶美人

な訳じゃあ無いAKBホニャララの数十人の彼女達が、今「時代の寵児」となっている理由。

口パクにお遊戯ダンス、大根役者、水着になればだらしない身体、、、
そんな表面的な、個々の商品価値で彼女達が支持されている訳じゃあ無い。
彼女達の「コンテンツ」が他より著しく優れている訳じゃあ無い。

彼女達が支持されている理由。ソレは、、、

  • 「物語性=コンテクスト」

なのだろぅ。

研修生から始まって、最初は便所掃除から始まって、劇場で毎日下積み生活。
やがて人気が出て、先輩後輩の確執や闘争の末、総選挙で上位にランク。
涙なくして語れないその半生、「ファンの皆さんのお陰です!」みたぃな、胸を打つ言葉を語る。
彼女と共にファンも一緒に成長してる。って実感を、ライブで体感できる快感。

、、、みたいな、ね。笑


20世紀末に生まれた、「オタク文化」の根元。
ソレが「コンテクストを楽しむ」って文化だ。

  • 文脈を読む

ってコトで。


AKBホニャララの、一曲を取り出して聴いてみても、彼女達の魅力は、さっぱり理解出来ない。
が、一連を通して見て、その流れを、文脈を読んで理解するコトで、初めて判るその魅力。


、、、ってコト、すなわち「コンテクストを楽しむ」ってのを、アイドル業界で初めて具現化したのは、モー娘。だった訳なんだが。笑
が、そんな「本家」モー娘。は、物語性を否定し、仲良しぬるま湯ユニットに成り下がった数年間の為に、没落してしまった。

まるで澱んだ水が腐るが如く、その魅力を失ってしまった。



例えば、ももクロちゃんが、アイドルヲタ界隈に人気の理由も、「コンテクスト」を持っているからだろぅ。
メンバーの脱退やら、彼女達の苦労話、スタッフの努力や工夫、、、みたいな、コンテンツとは別の、コンクエスト的なモノがヲタの琴線を触れるコトで、界隈の人気を得るコトになっている。

逆の意味で、ファンのコンテクスト感をくすぐるのがNGP!で。
「次などんなコンテンツで、ファンを裏切ってくれるのか?」ってなマゾヒズム的な意味で、ホントにファンの心をくすぐってくれて。
で、実際ファンの期待を裏切らない、ファンを裏切る行為を延々と続けてくれて。
「あぁ〜っ、またファンを裏切るね、つんく♂ちゃんwwww」ってのが楽しい訳で。爆笑


クリエイター側の人間が、今でも「良い商品(コンテンツ)さえ作れば売れる!」って考えてるようなら、もぅそんなクリエイターは引退した方が良い。
いくら素晴らしいコンテンツだとしても、コンクエストが無いモノは支持されない。
今の時代、コンテンツよりコンテクストの要素が重要で、消費者のオタク心に訴える魅力を持つ訳で。


その一例が、NGP!のメンバー、とっきーこと時田愛梨ちゃん(♀19歳)だろぅ。
彼女自身のルックスや性格をダメだと言う人は居ないのに、だのにイマイチ人気が無い。
その理由は明確で。

  • コンテンツは優れているのに、コンテクストが無い

からだろぅ。

彼女は突然デビューして、あれよあれよと研修生卒業、正規メンバーとなって。
その経緯も経過も、ファンには一切説明が無くて。
ファンが共有できる歴史や物語性を、」彼女(のプロデュース)は持ち合わせて居ない。

つまり、コンテクストが無い訳で。

そんな子が(彼女の実力魅力とは無関係だが)、ヲタの支持を得るのはかなり難しいだろぅ。



研修生が「面白い」のは、そんな「コンテクストの可能性」を秘めているからに他ならない。
研修生の彼女達の中から、次世代のアイドルちゃんが生まれるかも。
その卵が、今目の前に居て。
「成長の様」を見せてくれる、体感させてくれる可能性がある訳だ。

つまり、「コンテクストがある」ってコト。


もっともっと、色々と考えてプロデュースして欲しいな。
ね、つんく♂ちゃん!!