アサヤンはプロレスだった。
- プロレス
ってエンターテイメントショウがある。
今ではもぅ人気も無いが、一時期はゴールデン枠で放映される程の人気のあったコンテンツだ。
プロレスについて説明は不要だろうが、一応。
己の肉体を駆使して、ボクシング同様リングの中で闘う。ってショウを見せるモノだ。
プロレス以前にも、柔道や空手、ボクシングや、もっと言えばプロ野球やマラソン、短距離、競泳といった、「スポーツ」「格闘技」といったモノ、勝ち負けを競う真剣勝負のコンテンツは存在した。
が、プロレスはソレらとは違う。
勝ち負けを競うのではなく、その過程を見せるショウな訳で。
それまでの「競技」は、最終的には勝敗が全てだった。
が、プロレスは、その過程を楽しませてくれるエンターテイメントな訳。
反則技が認められるスポーツなんて存在しない。
が、プロレスでは当たり前だ。 だってソレのが面白いから。
- 面白さを、ファンの喜ぶコトを優先する
って、エンターテイメントの本質だよね。
さて、本題に話を戻す。
アサヤン以前にも、オーディション番組というのは多数あった。
が、ソレらは、「最終的に誰が優勝するか?」が全てだった訳。
だが、アサヤンはそんなオーディションに、プロレス的手法を、つまり「その過程を魅せる」って手法を取り入れて、一気に人気を得るコトになった。
- モー娘。の寺合宿
とか、
- 手売り5万枚未達成ならデビュー無し
- ライバル対決
とかとか、刺激的なプランの、その過程を放映するコトで人気を得ていった訳で。
ソレともぅ一つ。
- エンディングの決まってないプロット
ってのも、アサヤンの面白い処だった。
モー娘。の例で言えば、、、当初モー娘。は結成予定も無かった。
が、「オーディ落選組を集めて何かすると面白いんじゃね?」って思いつきから集められた5人。
その5人が、色んな試練を乗り越えてデビューを掴む。
途中には色んな筋書きが存在したが、最終的にSSAを満員にするまでの大プロジェクトになるとは誰も想像してなかった訳で。
そんな「筋書きの無いドラマ性」ってのも、魅力だったんだよね。
そして、そんなメンバーの「成長の様」を、オンタイムで体感できる気持ち良さも魅力だった。