売れる。3
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業界が“先祖返り”している――『ハルヒ』『らき☆すた』の山本寛氏が語るアニメビジネスの現在
- アニメ業界が先祖返りしている
- 現場から見たアニメ業界の現況を教えていただけますか?
山本 ある意味で「もう商売にできないのかもしれないなあ」と感じています。「今、加速度的に“先祖返り”しているのかな」とも思っています。7月24日にリリースしたアニメ『BLACK★ROCK SHOOTER』はグッドスマイルカンパニーというフィギュアメーカー、いわゆるおもちゃ会社が製作委員会の幹事会社となって作ったアニメです。おもちゃを宣伝するためのアニメになっていて、これは現在主流のスキームではないのですが、1970〜80年代には主流だったスキームで、そこに今、戻ろうとしているんですよね。
これはネット社会の弊害なのですが、どうしても作品映像はYouTubeなどにアップされて見られてしまいます。もうこれを止めることはできないと思うので、お皿(DVDソフトやBlu-rayソフトなど)を売って映像そのもので商売するのには限界が来ている。それならば、作品に関連したおもちゃを買ってもらう代わりに映像はタダですよ、で僕はいいと思っています。
- ネットの力に屈した
- 『オトナアニメ Vol.17』で「作画のクオリティが求められすぎる“クオリティバブル”が起こっていて、アニメ業界が食っていけなくなっている」と山本さんは書かれていました。日本のものづくりという意味でも同じようなことは言えるかもしれないと思うのですが、なぜアニメで作画のクオリティが求められすぎる状況が生まれているのでしょうか?
山本 これにはいろんなマジックがあって、実は絵だけを重視して見ているアニメオタクって少ないんです。ごく一部の“作画オタク”と言われている人の発言権がネットによって大きくなってしまっていることが影響しています。これは実地で体験しているのですが、そのごく一部の大きな声を現場が真に受けてしまって、あわてふためいた結果がクオリティバブルなのです。「おいおい、求められているものが違っているだろう」と思うのですが(笑)。
実はアニメオタクの大部分はそんなに作画に詳しくないんですよ。これは統計上も言われていることなのですが、作画オタクが狂喜乱舞した作品は売れないんです。その最たる例が究極の作画アニメと言われている『電脳コイル』(2007年)で、最近だと『鉄腕バーディー DECODE』(2008年、2009年)でしょうか。作画オタクは狂喜乱舞するのですが、まったく売り上げに結びついていないのです。
- ブランド力はどのように築き上げていくものなのなのですか?
山本 それは違う市場を巻き込むしかありません。10万人のアニメオタク市場だけに向けて発信するだけでは、その中でのパイの奪い合いになってしまうだけです。あるところで勝っても、あるところで負けてしまうし、勝つ量もたかが知れている。『化物語』(2009年)や『とある科学の超電磁砲』(2009年)といった作品は売れていますが、その10万人の市場の範囲内で勝負しているので、ブランド力にはなりません。ブランド力を付けるには、その外にいかないといけない。この市場にいる人たちの間では、はやりすたりが激しいので、いいと思ったものがあったらすぐにそっちに行ってしまうので。
つまり、自分たちの市場を確保できたら、ブランド力だと思います。浮動票みたいなところで争うのではなくて、組織票でがっちり固めてしまうという。そういう意味では、『東方Project※』という作品群があるのですが、あれは本当に独立した一大市場なんです。そのファンは決してアニメファンではなく、独自の市場を作っているのです。だから、そういうところが残っていくんだろうなと思います。
インタビューに答えているのは、株式会社Ordetの山本寛(やまもと・ゆたか)代表取締役とう方で、アニメ業界の最先端を行く方らしい。
う〜ん、深いねぇ! ってのと、どこの業界も同じなんだね。ってコト。
上記のインタビューの内容。
「アニメ業界」→「アイドル業界」
「アニメオタク」→「アイドルオタク」
に読み替えれば、今まさにアイドル界隈がおかれている現状そのままだ。
- お皿(CD。DVD)が売れない時代になっているコト
- ディープアイドルヲタに特化した進化の結果、閉塞感が生まれているコト
- 「ブランド力」に注目しているコト
よく世間を見てるよね!!
さて、今のアイドル界隈の盛り上がり。
「戦国時代」といわれているが、ホンダ。さん思うが、まぁ、一時的な盛り上がりで終ってしまうと思ってる。
その理由。
今「アイドルが熱い!」って盛り上がっているのは、実はアイドルファンだけで、現世的にはAKB一人勝ちでしか無い。ってコト。
ももクロにしても、東京女子流にしても、彼女達の発信は限られたアイドルファン向けでしか無い。ってコト
上記インタビューにある「少ないパイを奪い合い」状態でしか無い。ってコト。
AKBが勝利した理由は、一般層を取り込めたコトだ。それはつまりかつての娘。がブームになったのと同じコト。
「勝ち組」になる為には、アイドルファン以外にも訴求できるモノを持つ必要性がある。ってコト。
ただ、ね。
その前提として、当然ながら「少ないパイ」の中で支持される。って前提があって、初めて「外に打って出る」コトが出来るコトも、インタビュー中で語られている。
もちろん絵のクオリティは大事なのですが、あおられたから必要だというのではなくて、制作側が必要とするレベルのクオリティについて、もう1回見直そうよということですね。『BLACK★ROCK SHOOTER』も見事にネットの声にあおられて作っているので、結果的には“ただの作画アニメ”と言われるかもしれません。だから、人ごとではないんです。ウチもそのあおりを食らっていて、「これでは『BLACK★ROCK SHOOTER』のファンには通用しない!」とかアニメーターたちが主張していました。「そうかなあ?」と思うのですが、「いや、これだけのクオリティはないと」と身内からも言われるので、「これはまずいなあ」と感じています。
クオリティバブルがエスカレートして、どこかで逆風が吹く瞬間があるとは思います。でも、一気にクオリティが落ちることはないと思います。(絵を必要以上に重視したアニメが)淘汰されても、腕のそんなによろしくない方々から切られていくので、残るのはやっぱりうまい連中なんです。
さてさて、ココまで書いて、NGP!の話に戻って。
では、NGP!の現状はいかがなものか? と言えば、、、
- チアやらプロレスやら、他業界に食指を伸ばそうとしてる
のだが、肝心の
- アイドル業界でアイドルファンにソッポを向かれてる
って状態で。
屋台骨たるアイドル活動事態を疎かにして、他業種に力をいれてる。って状態で。
これは本末転倒だろぅ(>_<)
NGP!に今必要なコト。
それは、「ファンの信用を回復する」コトだと思うぞ。